赤屋根の絶景。クロアチアのドブロブニクでも、ポルトガルのリスボンでも、ドイツのミュンヘンでも赤屋根の街並みは見えます。写真で見るとほとんど同じだじゃない？、という感じがしますが、実際に高いところから見下ろすと違います。地形が違うのです。ドブロブニクの場合は、街の端に必ず海が入ってきます。街自体が小さいからです。スルジ山から見下ろすのが良い例で、青い海をバックにして、要塞のような赤い屋根がぎゅっと凝縮されている、このコントラストが美しいのが、ドブロブニクの赤屋根です。ポルトガルはポルトもリスボンも坂の上に成り立っている街で、日本の長崎みたいなところです。長崎の街もそうですけど、上から見ると、こういった坂の多い街は空間が広がって見えるので違った良さを感じます。一方で、このフィレンツェは平地。赤い絨毯をぱっと前に広げたように、延々と赤い街並みが続きます。
フィレンツェにも、見るべき絵も彫刻も多くあります。ミケランジェロのダビデ像が最も有名です。私の場合はぐるぐると街を歩いているだけで、あらかた満足してしまいました。よく見たのはドーモの中くらいです。このドームの裏側の面には天国と地獄の絵がびっしりと描かれています。下段に描かれてる地獄の絵は、かなりおどろおどおろしい内容で、外から見える穏やかなドーモの姿とはまったく違う姿を見ることになります。
この街ではピサに行くまでの2日間ほどぶらぶらしてました。街を歩いて、パスタを食べ、雑貨屋に入って、ジェラートを食べ、疲れたらカフェに入り、またぶらぶらします。イタリアのレストランはどこを食べても美味しいものに出会えると思いますが、私の行ったレストランやジェラート屋も、何かの役に立つかもしれないので回ったルートとセットで載せておきます。（下にはダビデ像が入ってませんが、行った方が良いです。私はいまになって少し後悔しています。）
1 アパートメントホテル（Dépendance Machiavelli – Apartment and Wine）
2 ドーモ（サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂）
3 ヴェッキオ橋
4 革製品店 （The Bison Florence イルビゾンテ）
5 革製品店 （The Bussetto Flolence）
6 レストラン（Ristorante Hostaria Il Desco）
7 レストラン（Il Santo Bevitore）
8. ジェラート（La Strega Nocciola Gelateria Artigianale）
私たちが、泊まっていたのは、Dépendance Machiavelli – Apartment and Wineという1ベッドルームのアパートメントでした。２泊で160ユーロ。フィレンツェを歩き回るには、街の中心にあって非常に好立地にあります。部屋も綺麗でモダンだし、かなりの当たりだったと思います。この何ヶ月後かに、南イタリアを９日間でバス、フェリー、電車を使って巡る旅をしましたが、部屋を個人で人に貸す民泊パターンにここで慣れたのは良かった気がします。鍵の受け取りや精算なども現地の人と直接するのが面白いところです、そしてたまに面倒くさくもあります。それが事前に分かったのは収穫でした。
この時も、借りる部屋の説明を主人のオヤジから聞いている時に、そのオヤジの彼女から電話がかかってきて、「Hi, Sweetie〜」 的な会話が始まります。電話が終わると何事もなかったように、ニコッと笑って部屋の説明が続きました。こういうのはイタリアでは普通なので、その普通のことにここで慣れました。日本だと彼女よりお客さんの応対を優先して、普通は電話でないですもんね。オヤジ自体は非常に人懐っこい、いい人でした。
フィレンツェは、革製品が本当に多いです。小さい店から、日本でも有名なイルビゾンテなどの大きめの店まで、結構な数の店に入ったと思います。IL Buseettoもそんな革細工のお店の１つですが、店の主人が日本にも居たことのある日本びいきの人で、作っているの工程の一部を見せてくれました。良い記念になったので、ここで母親から頼まれていた財布を買いました。まんまと商売されました。
